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最近のがん保険の傾向について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

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最近のがん保険の傾向について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

最近のがん保険の傾向について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

2022/04/22

 新年度にもなり、成人年齢の引き下げされたりと様々なことが変化しています。

保険業界も数十社がしのぎを削って、顧客獲得をしていますので毎月のように新しい保険が開発されています。

そこで今回は最近のがん保険の商品内容の傾向について過去のがん治療、保険と比べてどのように変化しているのかお伝えします。

 

○治療の変化と共に保障内容も変化する

 がんはかつては不治の病のイメージがあり「がん」イコール「死」を意識することはあったかと思います。

現在はがんに罹患したとしても特に早期発見であれば、治療をすれば通常の生活に支障が出ることもなくなってきており、我々の身近な病気と言えるかもしれません。

 

国立がん研究センターがん情報サービス「がん登録・統計」2018年のデータによると日本国内で1年間がんが罹患した数は98万856例ありました。

男性の生涯の罹患率は65%、女性は50%となり、2人に1人以上はがんに罹患することが予想されます。

 

がん治療は手術して切除することがまずは考えられますが、手術の技術も昔と今ではレベルが違いますので、回復が早くなってきています。

がん患者が受けられる治療として手術、放射線、抗がん剤治療の3大治療を98%の方々が受けています。

※(がん治療に関する調査)東京海上日動あんしん生命調べ

 

基本的に手術をすれば入院をしますが、平均的な入院日数は胃がんで19.2日となります。

10年前は平均入院日数が26.8日で約1週間程短くなっています。

※厚生労働省「患者調査の概況」より

 

○がん保険の保障内容の変化

がん治療の変化からがん保険の保障の内容も変わってきています。

 

(昔のがん保険)

・入院重視 入院日額が1万円など大きく保障

・手術した時の保障

・診断一時金の保障 1回のみ

 

昔のがん保険はとにかく入院をすることを意識した保障内容となっています。

がんに罹患したら、とにかく長く入院をするということから入院日額を重視する保障内容でした。

入院日額が主契約となっており、保障としては必須となっています。

 

その他にも治療する、しない関係なく支払ってくれるのが「診断一時金」です。

これは収入減や治療以外で揃えなければならない物などを補うのに役に立つ保障です。

 

昔の保険は診断金も1回のみ、また上皮内がんと言われる早期発見がんは悪性と比べて10分の1の給付のみになっていたりします。

 

また最悪なのががんに罹患した後も継続して保険料を支払う必要がありました。

 

(現在のがん保険)

・3大治療+α

・入院よりも通院重視

・診断一時金 複数回支払い

・保険料免除

・収入減の保障

 

近年の傾向としては入院よりも通院を重視した内容となっています。

現状のがん患者の治療としても入院治療されている方よりも通院治療の患者が多くなっており、がん治療の実態にあった内容へと変化しています。

 

3大治療と言われる、「手術」「放射線」「抗がん剤」の治療をする度に月額給付する保障内容です。

前提条件としてがん保険に加入される方は医療保険に加入していて、上乗せ保障として加入される方が多く、医療保険の保障内容で手術、入院はカバーされていることがほとんどなので、がん保険は保障内容が被らないように設計できる仕組みとなっている会社が多いです。

 

また昔からある診断一時金については一見すると同じように見えるが保障内容がグレードアップしています。

一時金は複数回支払いが当たり前です。複数回支払いとは、再発、転移、長期の継続治療している場合は一時金が何度も支払いされることになります。

 

基本的に1回目の支払い条件はほとんどの保険会社で同じですが、大事なのは2回目以降の支払い条件の違いです。

見極めるポイントを2つお伝えします。

 

①1回目の診断一時金を受け取って何年おきに支払いできるのか?

1年おきの保険と2年おきの保険があります。1年おきの方が支払い条件が良いことになります。

 

②2回目の支払い条件は入院か通院か診断か?

1回目は診断で給付金支払い条件に合致したが、2回目が入院だとハードルが高くなります。

入院をするのは難しいけど、ホルモン剤の投与で通院した、または治療はしていないけど新たながんが見つかったなど、通院、診断条件であれば給付金支払いが緩いということになります。

 

その他にも「保険料免除」は基本的に当たり前になっており、がんに罹患した以降は保険料を1円も支払いしなくても保障は継続していくことになります。

さらに最近の傾向としてはQOL(クロリティ オブ ライフ)を意識するようになり、治療を必ずしもするという考え方ではなくなってきています。

 

痛みを和らげるような緩和療法のみにする方もいますので、罹患後の生活の質をしっかりと保つこと

治療をすることを前提とした保険だけではなくなってきている印象を受けます。

 

新型コロナウイルス感染症が流行りはじめてから、がん検診の受診率も下がっています。

病院に行くことに対する抵抗感が出てきているようです。

早期発見がなによりもがん治療においては大事なことになります。

 

早く見つかれば、簡易な治療だけで済むことも多々ありますので、定期的なメンテナンスを意識したいものです。

そして身体だけではなく、加入している保険内容も現代の医療制度に合致した保険なのかどうかのメンテナンスもしていってください。

 

保険には加入しているけど、全然役に立たなかったというのは一番悲しいことだと思います。

 

 

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