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築15年の事務所が全焼…保険金が半分しか出なかった理由とは?

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築15年の事務所が全焼…保険金が半分しか出なかった理由とは?

築15年の事務所が全焼…保険金が半分しか出なかった理由とは?

2025/10/15

企業火災保険の建物・設備什器評価を正しくするには


〜「新価」「時価」「新価実損払」「価格協定」の違いと選び方〜
企業が火災保険に加入する際、建物や設備什器の「評価方法」を誤ると、いざという時に十分な補償が受けられない可能性があります。

この記事では、保険金額の算定に使われる4つの評価方式の違いと、正しい選び方について解説します。

 

評価方式
定義
補償内容
注意点
新価
同等品を新たに取得・再築する価格
再調達費用を全額補償
減価償却を考慮しないため、保険料は高め
時価
新価から経年劣化分を差し引いた価格
実際の市場価値に基づく補償
古い設備では補償額が大幅に減る
新価実損払
新価を上限に、実際の支出額を補償
原状回復にかかった費用のみ支払われる
グレードアップ費用は対象外
価格協定
保険会社と事前に再調達価額を協定
協定金額を上限に補償
再築条件などを明確に定める必要あり

なぜ「新価評価」が主流なのか?

企業の資産は、火災後に速やかに再建・復旧することが重要です。時価評価では、古い設備の補償額が低く、再調達が困難になるケースも。そこで、新価評価や新価実損払特約を選ぶことで、実際の再建費用をカバーしやすくなります。

🔥 具体例:築15年の事務所が火災で全焼した場合
•     建物の再建に必要な費用(新価):3,000万円
•     建物の時価(経年劣化を考慮):1,500万円
•     実際にかかった原状回復費用:2,800万円
•     保険契約金額:3,000万円(新価相当)

評価方式
支払額
補足
新価
3,000万円
再建に必要な金額を全額補償(保険金額が新価と一致しているため)
時価
1,500万円
経年劣化を考慮したため、半額しか補償されない
新価実損払
2,800万円
実際にかかった費用まで補償(グレードアップ費用は除外)
価格協定
3,000万円
事前に協定した金額を上限に支払(協定内容により調整あり)

💡 補足ポイント

時価評価では、築年数が長いほど補償額が減少し、再建が困難になる可能性があります。

新価実損払は、実際に支出した費用がベースとなるため、無駄がなく合理的。ただし、証憑(見積書・領収書)が必要です。

価格協定特約を付けると、支払額の不確実性を減らせるため、企業契約では有効です。

 

企業火災保険は、単なる「備え」ではなく、事業継続の生命線です。評価方法を正しく選び、保険金額を適切に設定することで、万が一の災害時にも迅速かつ確実な復旧が可能になります。

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