年金保険料は将来の自分の為?【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】
2020/09/24
年金保険料は将来の自分の為なのか?
支える人がいつかは支えられる側に変わる年金制度
愛知県を中心に東海地域で活動しているファイナンシャルプランナーの前田です。
知っている人は知っているかもしれませんが、
年金制度は「仕送り」をする仕組みとなっています。
今、私たちが支払っている毎月の年金保険料は
現在年金を受け取っている高齢者に送っています。
けっして将来の自分の為の積み立てをしている訳ではありません。
専門用語では「賦課方式」と言います。
賦課方式の特徴は
1、インフレ対応
実際に年金を受け取るであろう
20年後、30年後と現在のの物価水準が
変わっていることが考えられるからです。
例えば、今はジュース1本が自販機で130円で購入出来ますが、
20~30年後には物価上昇により1本150円または200円と
なっているかもしれません。
賦課方式では現役世代の保険料を原資としている為、
インフレの対応がしやすくなります。
2、保険料と年金額の変更で水準を一定にする
年金が仕送り方式になっているのであれば、
受け取る人と納める人の割合から調整しなければなりません。
これからは特に受け取る側の高齢者が増え続けています。
受け取る人が増えるのであれば、納める側の保険料を上げて、
給付水準が下がらないようにする。
または受け取る側の給付水準を下げて、
納める側の保険料負担を抑えるなど均衡を保つように調整する趣旨です。
納める側からしたら、
年金保険料が上昇すると、
生活が苦しくなります。
保険料を上げなくても済むように
年金運用機関がこれまでの積立金を運用してくれています。
老齢年金は国民の大切な老後の収入減です。
今後も永続的に継続していくには「積み立て方式」よりも
「賦課方式」の方が向いていると考えられるのです。
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