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企業年金の予定利率が下がることで何が変わる?【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

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企業年金の予定利率が下がることで何が変わる?【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

企業年金の予定利率が下がることで何が変わる?【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

2020/11/06

企業年金の予定利率低下が及ぼす影響は?

2手、3手先を読め!

愛知を中心に東海地域で活動しているファインシャルプランナーの前田です。

 

第一生命が企業年金の予定利率を下げることになりました。

1.25%から0.25%になり、1%下がります。

 

利率が下がることで、

どう影響してくるのか考えました。

 

まずは第一生命が運用している

企業年金は確定給付年金です。

 

確定給付年金(DB)とは

将来これだけの年金額を

従業員に渡すことが決まっている企業年金です。

 

例えば

30年勤めた方に65歳から

年間60万円の年金を10年保証する

ような感じです。

 

予定利率が下がったことで、

従業員のこの年金額が下がることがあるのか?

 

これは下がりません。

ということはどこの負担が上がるか?

 

企業側の積立金の補填をしなくてはならなくなります。

 

これまでは予定利率が高かった時は

この年金額を保証するのに、

月の積立金は1.5万円で総額540万円。

 

しかし利率が下がったことで、

総額590万円必要になった。

足りない50万円を企業が負担することになります。

 

企業としては特別損失として

費用負担が必要になります。

 

すると企業の利益は減ることになります。

 

確定給付年金は金利が高かった

一昔前であれば良かったですが、

 

現在の低金利では、

企業負担が膨らみます。

 

確定給付年金を現在新規で導入する企業は皆無でしょう。

労使の合意により、退職金制度を確定拠出年金に変更したいのが本音です。

 

大手企業でも現在の退職金制度は

確定拠出年金に切り替えをしているところもあります。

 

運用利回りの低下で企業収益が下がることは

経営者、株主としても嫌なことですね。

 

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