MYFP

頻発する子どものオンラインゲーム課金トラブルと対策について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

ご予約はこちら

頻発する子どものオンラインゲーム課金トラブルと対策について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

頻発する子どものオンラインゲーム課金トラブルと対策について【愛知のファイナンシャルプランナーがお伝えするお金の話】

2022/03/26

家庭生活を送るうえでの心配事は尽きませんが、子どもが使うお金の管理も悩み所の一つです。

近年はスマホで簡単に決済ができるため、親が知らないうちに多額のお金を使ってしまうトラブルも頻発しています。

とりわけ社会問題化している過度なオンラインゲーム課金について、事例や防止方法を確認しましょう。

 

●トラブルの約半数が小学生

独立行政法人国民生活センターの公表資料によれば、オンラインゲームに関する相談のうち契約当事者が小・中・高生の相談件数は、2020年度で3,723件(前年度比約1.5倍)でした。

当事者の内訳は小学生が1,858件と約半数を占め、低年齢層でのトラブルが多くなっています。

小学生のオンラインゲーム課金に関する、具体的な相談事例は以下の通りです。

 

・友達に「キャリア決済を使うとお金がかからない」と教えられ、スマホで高額課金していた。

・150万円以上課金していたが、決済完了メールが子どもに削除され気づかなかった。

・子どもが父親のアカウントを使って家庭用ゲーム機で遊び、アカウントに登録されていたクレジットカードを利用して課金していた。

・一度だけ課金するために親がスマホにクレジットカードを登録したところ、子どもが年齢確認画面で「20歳以上」を選択していたらしく、 30万円以上も課金してしまった。

 

 これらの事例の問題点として、保護者が自身のスマホやアカウントを、子どもに使わせてしまっていることが挙げられます。

さらに決済時のパスワードを設定していない、クレジットカードの管理が不十分など、セキュリティ意識の甘さを突かれてしまうことも一つの特徴です。

 課金をすればゲームをより有利に進めたり、コレクション欲求が満たされるため、お金を使うかどうかの検討が甘くなりがちです。

さらに課金させるための巧妙な仕掛けが散りばめられているゲームもあり、年齢に関係なく「わかっていても課金を繰り返してしまう」状況に陥ってもおかしくありません。

 

●過度な課金を防ぐための対策は?

 子どもは親が思っている以上に知恵が働くため、決済完了メールを削除することも容易に想像できます。

さらに動画サイトや子ども同士のコミュニティで、「課金できる裏技」のような情報も出回ります。

このように「課金をやろうとすればできる」条件が揃っている中で、親はどのような対策を取るべきでしょうか?

 

 子どもの過度な課金を防ぐためには、オンラインゲームをする上でのルールを、親子で話し合っておくことが重要です。

具体的には完全無料のゲームを選ぶ、課金しても良い上限を決めるなどです。

 

ただし決めたルールを子どもが素直に守るとは限らないため、課金を行えないようにする、または親が課金にすぐ気づく仕組みも設けた方が良いかもしれません。

アカウントで課金を制限する、よく使うアドレスで決済完了メールを受け取る、クレジットカードを持ち出されにくい場所に保管する、キャリア決済の上限額を設定するといった対策が考えられます。

 

それでも子どもが親の承諾なく多額の課金をしてしまったら、未成年者契約の取消しが可能なケースがあります。

トラブルが生じた場合だけでなく不安を感じた場合でも、消費生活センター等へ相談すると良いでしょう。電話番号188(いやや!)の消費者ホットラインで、最寄りの市区町村や都道府県の消費生活センター等を案内してもらえます。

 

問題の根底には子どもがお金の価値をまだ理解していない点があり、オンラインゲームに限らず様々な消費者トラブルのリスクに晒されています。

本人の腑に落ちる確証はありませんが、お金は「そこにあるもの」ではなく基本的に「頑張った対価で得られるもの」といったメッセージを、普段から伝えておくこともトラブルの抑止力になるでしょう。

【参照】独立行政法人国民生活センター「子どものオンラインゲーム課金のトラブルを防ぐには?」

 

家計管理の関連記事はこちら

当店でご利用いただける電子決済のご案内

下記よりお選びいただけます。